生きながらの妖”半妖”となってしまったひより。特異体質を直してもらおうと夜トに掛け合うも「神器が見つかるまでは無理」と相手にしてもらえない。仕方なく自分で神器探しを始めるひよりだが、誤って妖を連れてきてしまった。神器がなければ戦えない夜ト、住宅街を逃げ回る夜トの目に映ったのは雪のような死霊の姿で…。
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夜トと雪音への新しい依頼人は、ひよりの中学校の生徒“萩原学”。同級生からのいじめに苦しんでいるのだが、泣き言ばかりで自分では行動を起こせないでいた。そんな学に対して、そして、中学校という生きていれば毎日通っていたであろう場所に対して雪音は何を想う・・・。
ひよりの異変に動揺を隠せない夜ト。 元のひよりに戻る方法を探して奔走していると、突如現れたのは、 夜トがその昔行動をともにしていた禍津神(まがつかみ)“蠃蚌(らぼう)”だった。
陸巴に連れ去られたひよりと兆麻は、呪がかけられた洞窟に監禁されていた。毘沙門を裏切った陸巴……その狙いを推察する兆麻は、自分たちの過去をひよりに語り聞かせる。かつて毘沙門の神器たちには共通の呼び名として“麻”の字が与えられていた。兆麻は唯一の生き残りであり、他の”麻の一族”を全滅させたのは夜トだった……。ひよりを救うため、雪音と共に高天原へ向かう夜ト。待ち構える毘沙門。因縁の対決がついに始まる……!
カピパーランドでの出来事に塞ぎ込むひよりであったが、雪音と再会し一ヶ月もの間忘れていた”夜トの記憶”を取り戻す。しかし、依然夜トの行方は掴めておらず気が焦る。その夜トは、襲いくるイザナミを避けながら恵比寿と共に黄泉の出口を探していた。しかし、黄泉において絶対的な優位に立つイザナミを前に窮地に立たされる。それでも“言の葉”を持ち帰ることを諦めない恵比寿。そんな恵比寿に夜トは疑問をぶつけるが……。
黄泉から地上へと無事帰還した夜ト。喜びも束の間、待っていたのは天の討伐隊との激しい戦いだった。恵比寿を守るため、満身創痍の体を押して戦い続ける夜ト。しかし、夜トが最後に目の当たりにしたのは、余りにも苛酷な現実だった――。すべてを終え、落ち込む夜トを心配する雪音とひより。恵比寿と出会い、心動かされた夜トが今、胸に抱く思いとは……。
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