シーズン1 (2019)
← シーズン一覧に戻る
エピソード 12
新宿上空の天狗と天使
春から新宿区役所「夜間地域交流課」に配属された宮古新。課の先輩となるのは、怪しげな実験に興じる姫塚セオと、元ホストで業務リーダーの榊京一。そして、今夜の現場という新宿で新が目にしたのは、妖精や天使や天狗といった人ならざる者たち「アナザー」だった。夜間地域交流課のお仕事は、アナザーが関与するオカルト的事象の解決。にらみ合う天使と天狗を見て、榊とセオは縄張り争いの激化を制そうとするが、新にはそんな争いには見えていなくて……。
もっと読む琥珀の瞳のトリックスター
近ごろ続いたオカルト的事象は、あるアナザーによって引き起こされたものだった。アナザーの目的は僵尸の儀式のための素材集め。アナザーは新のことを安倍晴明と呼ぶと「ぼくを楽しませて♪」と大量の僵尸で新を囲むのだった。榊とセオに打開策を尋ねながらとり乱す新。自分を晴明と呼び続けるアナザーに怒るも、晴明でないなら殺すとアナザーがいいだしてしまう。新を晴明と呼ぶアナザーの正体は災いの神ウェウェコヨトル。かつて安倍晴明が「琥珀」と名づけた存在だった。
もっと読む都庁展望室の異世界エレベーター
「異世界エレベーター」の都市伝説が噂される新宿都庁展望室に調査に向かう新たち。展望室で記憶を失う事件も続いていることで都庁から現地調査の許可が下りたのだ。新と榊が北、セオが南の展望室エレベーターに乗り込むと、新と榊が着いたのはアナザーが引き起こした異空間。そこには「あなたたちのそれ、頂戴」と妖しく微笑むアナザー、パンドーラが立っていた。パンドーラは新がアナザーと話せるとわかるやいなや榊だけ元の世界に戻す。探しているのは、ある喪失感だというが……?
もっと読む老いたコヨーテと星降る庭
さらわれた当時の17歳のまま戻ってきた榊の姉の詩織。特殊な社会復帰となるが、榊は姉孝行ができることを素直に喜んでいた。一方、新はアザゼルの悪行を看過していた琥珀に怒る。けれど、琥珀は「トモダチのためっていうかー」と目を逸らし、新とユキを抱き上げて街に繰り出した。すると、立ち寄った文京区や台東区のアナザーたちが災いの神ウェウェコヨトルである琥珀の来訪に驚愕。スカイツリーでは晴明と縁のある八咫烏のクロに出会うが……。
もっと読む幽霊団地の夢魔(ナイトメア)
新宿区役所職員の相田からあがった夢に関わるアナザー事件。任された新が話を聞くと、相田の息子が悪夢を見続けて、ついに目を覚まさなくなってしまったのだという。夢にまつわるアナザーを調べる新。そんな折り、都庁で行われる交流会で、東京都夜間文化環境局の狩野一悟と共に業務にあたることに。しかし、その先で新は、アナザーとは意思疎通を図ることはできないと言い切る悟に対して、大きな憤りを感じることになる。
もっと読む新宿区夜間地域交流課
ある夜、記憶喪失のアナザーを保護した新。依代だった石像が壊れてしまい、寄る辺ないアナザーは、新の家でしばし預かることになった。新は時間を見つけてはアナザーと街を歩き、アナザーを知る手がかりや新しい依代を探す。しかし、次第に消耗し、ついに倒れてしまう。自分が新のエネルギーを吸いとっていることに気づいたアナザーは新の元を去ろうとするが、新がそれを止める。そして、これが自分の仕事なのだとまっすぐにいうのだった。
もっと読む